テーマは "Small in size and Big on thought. "
minna HITOMONOKOTO は、革工芸のマエストロ 皆川文博氏とHITOMONOKOTOが、革の"素材"としての可能性を探りながら、実験的に、また大胆にモノ作りに集中する革小物のコラボレーションブランドです。
ブライドルレザー :
レザー好きに圧倒的な人気を持つ「ブライドルレザー」は、イギリスで1000年以上も前から続く伝統的な製法を守る、限られたタンナー(製革者)によって作られる革です。ブライドルとは"馬具の「手綱」。ブライドルレザーはその馬の頭に掛ける革紐として生まれました。オーク材から取れる植物タンニンを使って、成牛の "皮を革へ" と鞣し、この工程で防腐処理作用だけでなく、このレザーの大きな特徴である堅牢さが生まれます。そして、更に何度も蜜蝋と植物オイルを混ぜたワックを塗りこむことで繊維が引き締められ、よりいっそう強い耐久性が生まれます。また、充分に浸透させたワックスで表面がオイルコーティングに近い状態を作ることで他の皮に比べると水に強い耐水性に富んだ性質を生み、曇天と雨が多いイギリスの風土に適した革と言えます。そしてなによりも、ブライドルレザーならではの表面の光沢は魅力的で、使うほどに深みのある色艶を増すエイジングの様子は「一生物にはブライドルレザーを。」と、言われる所以でしょう。イギリスのこの伝統的な工程を経て作られた革だけを、上質で美しい質感を持ち、堅牢で切り口さえ様になる「ブライドルレザー」と呼びます。
ブルームについて :
表面に白く浮き出ているのはワックスが革の芯まで充分に浸透し、じわじわと表面に滲んで浮き出てきたものです。「ブルーム」と呼び、製革のワックスを塗り込む工程が丁寧に施された勲章のような現象です。上質な「ブライドルレザー」の証とも呼べるブルームは、使っていくうちに徐々に消え美しい光沢へと変化します。タンナーによってブルームの出方が違う、とも言われるそうでタンナーの職人魂を見るようです。
Design:Fumio Minagawa
Size : 180mm x 30mm x 30mm
Bridle Leather
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minna HITOMONOKOTOの革製品は、
東京で革職人として長く活動されてきた革職人 皆川文博氏、
金属パーツのあるものは石川県金沢で金工作家として活躍されている秋友美穂さん。それぞれによる手作りの商品です。
革の部分も金属パーツも、敢えて過度な加工処理を施さない
素材の力を前面に打ち出した物作りのため、革の部分には多少のムラや傷、
金属部分は緑青などが見られる場合があります。
そのまま素材を楽しんでお使いになるか、または柔らかな布でお手入れして
素材を育てるようにご愛用いただけますようにお願いいたします。