大正か昭和初期と思われる和更紗の生地です。
ところどころ色が薄くなっていますが、和更紗独特の風合いがあり
遠い昔の西と東の文化の異なりと交流が感じられる貴重な布地です。
大胆なムカデ縫を敢えて合わせました。
和更紗も負けていません。
"SHIB"に使われている酒袋は主に清酒造りで有名な兵庫県、灘の名酒の酒蔵より出された酒袋です。酒袋は江戸時代に始まり20世紀初頭まで、濁り酒の糀を漉すために使われていた酒造りには欠かせない道具でした。毎夏、酒作りの職人が防水性、耐久性を維持して強固な酒袋にするため柿渋を何度もくり返し塗りました。生成りの綿布はそのうち黒光りした革のような風合いに変化したのです。
いくつかの"SHIB"には大胆な"むかで縫い"と呼ばれる継ぎが施されています。太い綿糸で丁寧に丁寧に継がれたものです。
美しくもあります。道具として長い間、大切に扱われていた気配が今でも伝わってくる、やさしさと力強さを備え持った魅力的な素材です。
MATERIAL:酒袋、ブライドルレザー Sakabukuro, Bridle Leather
SIZE:L W520mm x H380mm x D190mm
◎ SHIBは酒袋だけでなく、内側にも経年変化した素材を使ったものが多くあります。布地の染めムラ、傷、継ぎ等は生地の面白味として積極的に活用しています。商品特性として予めご了承下さい。